水越武2019年カレンダー「MY SENSE OF WONDER」

販売価格 1,000円(税74円)
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ヒマラヤや熱帯雨林など世界各国の手つかずの自然と対峙してきた国際的自然写真家である水越武さんが1970年代から近年までに撮影したカラー作品「MY SENSE OF WONDER」から7点を選び、2019年カレンダーとしました。

驚きと感動、深い畏敬の念をもって森羅万象を見つめ続けてきた水越さんが、研ぎ澄まされた感受性で大自然をとらえた選りすぐりの作品を、ぜひご高覧下さい。

2019年はこのカレンダーとともに、大自然に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

★当カレンダーは、日本アグフア・ゲバルト株式会社の公式カレンダーに選定されました。
★印刷はふげん社の母体である渡辺美術印刷が担当しております。

《目次》
表紙:長野県 穂高岳
表紙:長野県 穂高岳 
1月・2月:北海道 屈斜路湖
1月・2月:北海道 屈斜路湖
3月・4月:愛媛県 面河渓
3月・4月:愛媛県 面河渓
5月・6月:北海道 虹別
5月・6月:北海道 虹別
7月・8月:長野県 戸台川
7月・8月:長野県 戸台川
9月・10月:北海道 川湯
9月・10月:北海道 川湯
11月12月:長野県 燕岳
11月12月:長野県 燕岳

《商品情報》
■ 2019 CALENDAR MY SENSE OF WONDER

写真:水越武
サイズ:上下365mm×左右525mm(B3変)
企画:ふげん社
デザイン:三田村邦亮
印刷:渡辺美術印刷株式会社
アグフア社Sublima240線 高精細印刷
用紙:b7トラネクスト



《プロフィール》
水越 武 Mizukoshi Takeshi

1938 年愛知県豊橋市生まれ。 東京農業大学林学科中退後、田淵行男に師事し写真を始める。 山と森林をテーマとし、『日本の原生林』『わたしの山の博物誌』 『真昼の星への旅』『後の辺境』など多数の写真集がある。 土門拳賞、芸術選奨文部科学大臣賞など受賞。 国際的にも高く評価され、作品は国内外の博物館、美術館にも収蔵されています。


私の「センス・オブ・ワンダー」
水越 武


 潤いのある繊細な美しい森と、澄んで絶えることのない流れを持つ日本の山は、季節に激しく移ろい、生物多様性にも恵まれている。
 山歩きはそんな豊穣な自然がたっぷりとつまった世界に身を浸し、その恩恵を五感を通して浴びる行為である。
 野外で一人遊ぶのが何よりも好きだった私は、十代の初めにこんな山にひ かれ、洗礼を受けた。
 自然を見る目も、その触れ方も、すべて山から教わった。何かをつかみたいと追い求め、多彩な生命を抱えるさまざまな世界をひたすら歩き巡ってきた。
 山や自然を撮る仕事を半世紀以上も続けてきてつくづく思うのは、写真の 技術などよりもっと大切なことがあるということだ。
 それは自然への好奇心であり、自然の中で森羅万象に出会って驚き、感動し、それに加えて畏敬の念を持って不思議だと思う心である。
 私をとらえ、深いところで共鳴した、そんな自然を見ていただきたい。
 これが私の「センス・オブ・ワンダー」である。




また以下は、2018年11月6日〜12月3日に開催した同名の写真展の際に、写真評論家の飯沢耕太郎氏よりいただいた推薦文です。

水越武の「SENSE OF WONDER」
飯沢耕太郎(写真評論家)


 水越武(1938〜)はいうまでもなく日本を代表する自然写真家の一人である。1975年に最初の写真集『槍・穂高』(山と渓谷社)を刊行して以来、山岳写真を中心に多くの写真集を刊行し、展覧会を開催してきた。その撮影範囲は、日本だけでなくヒマラヤから赤道直下の熱帯雨林までカバーし、1988年末に北海道川上郡弟子屈町屈斜路に移住して、今なお旺盛な創作活動を続けている。

 水越の写真作品を見るたびに、この人はどのような思いを込めてシャッターを切っているのだろうかと考えてしまう。山や海や森にカメラを向ける写真家は数多いるのだが、彼の写真は、どれを見ても隅々までぴんと張りつめた緊張感が感じられるからだ。現代人にとって、自然はもはや畏怖の対象ではなく、ピクニックを愉しんだり、鑑賞したりできる身近な環境になってしまった。だが水越の写真の中では、あたかも古代人が目にしたり、肌で感じたりしていたような、人間世界とはかけ離れた荘厳な姿を露にしているのだ。

 今回の水越武写真展「MY SENSE OF WONDER」は、前期の人間の生活圏を「水の音」、後期の人間界から隔絶した世界を「光の音」とした2部構成で開催される。むしろ興味深いのは、いつもの彼の写真世界が展開される「人間界から隔絶した世界」ではなく、「人間の生活圏」の写真群の方だろう。たしかに、そこには尾瀬のナガバノモウセンゴケ、上高地の高山植物、知床半島のラウスコンブなど、やや親しみやすい眺めを見ることができる。とはいえ、あの凛とした、緊張感漂う画面構成にはいささかの弛みもない。ここでも、自然は人間にはコントロール不可能な、圧倒的な存在感を発して写っているのだ。

 そのような自然のあり方を、敬意を持って受けとめ、そっと画像に移し替えていく行為の集積こそが、水越にとっての写真の営みなのだろう。そこでは常に自らの「SENSE OF WONDER」(驚異の感覚)に磨きをかけ、新鮮で鋭敏な感受性を保つことが必要になる。水越がそうやって鍛え上げてきた、「MY SENSE OF WONDER」の産物というべき写真の数々を、じっくりと味わってみたい。


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